
肝臓は自覚症状を感じにくい臓器のため「沈黙の臓器」と呼ばれることがあります。健康診断で「肝臓の数値が悪い」と指摘されても、自覚症状が少ないため放置している方も多いのではないでしょうか。
コーラルメディカルクリニックの肝臓内科では、適切な診断により肝機能の悪化を防ぎ、改善を図ることを目的としております。
肝臓の主な病気

肝臓の主な病気としては
- 急性・慢性肝炎
- C型肝炎
- B型肝炎
- アルコール性肝炎
- 薬物性肝炎
- 自己免疫性肝炎
- 肝硬変
- 肝細胞癌
- 脂肪肝など
このページでは、「肝炎」と「脂肪肝」について記載していきます。
肝炎について
肝炎は、何らかの原因により肝臓に炎症が生じる疾患です。
炎症により肝臓の細胞が破壊され、肝臓の機能が次第に低下していきます。肝炎の原因として、ウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、薬物性肝炎、自己免疫性肝炎などがありますが、最も多いものはウイルス性肝炎です。
肝炎を引き起こすウイルスは、主にA・B・C・E型の4種類が知られています。D型ウイルスによる感染は、日本ではめったに起こることはありません。特に慢性化しやすいとされているのはB型ウイルスとC型ウイルスによる肝炎です。
肝炎は治療せずに放置すると、肝硬変や肝癌などのさらに重い疾患に進展していく場合があるため、早期発見、早期治療が非常に大切です。
脂肪肝について
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が30%以上蓄積した状態を言います。炭水化物(ご飯・麺・パンなど)、果物などの糖質の取りすぎが原因と言われています。
現在は、日本人の3人に1人が脂肪肝と報告されており、肝硬変や肝臓癌、また生活習慣病(脂質異常症、糖尿病、心筋梗塞および脳梗塞)のリスクを高めることが分かっています。
脂肪肝は、症状から比較的軽度な単純性脂肪肝(NAFL)と重症となる非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に分類されます。非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を放置していると肝硬変・肝臓癌に進行することがあります。
NASHの治療方法は基本的には減量や食事・運動療法となりますが、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった基礎疾患がある場合は、並行して治療を行う必要があります。
肝機能障害の診断・治療
当院では、特にC型肝炎、B型肝炎、脂肪肝などによる肝機能障害の診断・治療を行います。
肝臓は障害があったとしても自覚症状が現れにくく「沈黙の臓器」ともいわれています。それだけに肝臓の病気は早期発見が難しく、定期的な健康診断によって肝機能の数値を適宜把握しておくことが大切です。
C型肝炎、B型肝炎に感染した方、感染の疑いのある方、C型肝炎、B型肝炎のご家族がいらっしゃる方や、健康診断で肝機能数値に異常を指摘された方は、お早めに当院を受診してください。
当院は、日本肝臓学会認定専門医が院長として診察を行っており、C型肝炎、B型肝炎の助成制度を利用して治療ができる医療機関です。また、近年増加傾向にある脂肪肝などの診断・治療も行っています。C型肝炎の最新治療法は目を見張る進歩があります。
最近はインターフェロンを使用しないインターフェロンフリー療法(経口薬剤を使用した治療)を適正に行うことで、ほとんどの患者様が完治を見込めるようになりました。
また、B型肝炎に対する抗ウイルス薬(核酸アナログ製剤)によってウイルスを検出感度以下まで抑えることが可能になっています。このようにC型慢性肝炎・B型慢性肝炎共に過去と比較して怖い病気ではなくなってきています。当院でも、最新治療法を取りいれ、副作用への対応も考慮しながら治療を行っております。
具体的には、まず血液検査・腹部エコー検査(超音波検査)を行います。肝臓の状態を観察して最適な治療方法を決定し、患者様に丁寧にご説明することを心がけています。
また、厚生労働省や都道府県では、C型慢性肝炎、B型慢性肝炎に対する医療費の助成も始まってきております。当院でも助成制度を利用し治療が行えますのでC型肝炎・B型肝炎の治療は当院にご相談ください。
受診に際して
受診の際にはお薬手帳を持参し、いつ頃からどのような症状があるかについて、できるだけ詳しく教えて下さい。過去に治療を受けた病気や現在治療中の病気に関してもヒアリングさせて頂きます。
事前に問診票を記入していただき来院されますと、待ち時間も短くスムースに受診が可能となります。問診票のダウンロードは下記ボタンからどうぞ。